救急で受診を入院生活を送ることになりましたが、7日目以降色々と検査をされましたが、検査をしていないときは基本安静なので何もすることがない時間が続きました。
ちなみに僕が患った病気は内頚動脈解離という病気です。首から脳に向かって行く太い血管が裂けてしまったという病気です。ひどい状態になると脳梗塞や脳出血などのリスクがある病気ですが僕は運が良くそのような症状は残りませんでした。本当に運が良いだけ。
じゃあもう大丈夫かというとそういうわけではなくずっと経過を観察していきながら血管が安定するのをひたすら待つということです。それに大切になってくるのが血圧のコントロールです。血圧が高すぎる状態が続くとよろしくないので、薬でしっかりと血圧のコントロールをされました。
血圧をコントロールして血管の状態を観察する入院となっていたので退屈な時間だったとうことです。7日目以降の検査は、造影CTを2回・心エコー検査・頸部エコー検査(口腔内エコー検査)・MRIの4回の検査でした。
造影CTはめちゃくちゃいやだったけどカテーテルに比べたらマシ
造影CTは造影剤を使ってCTを撮影する検査。造影剤を入れることで血管の状態がよりわかりやすくなるといったものです。造影カテーテル検査のときは造影剤を入れられた時すごく嫌な感覚があったのでそれを思い出してしまいます。
造影CT検査は造影カテーテル検査同様に造影剤を使ったときにリスクが医師から説明されて同意書にサインをすることになります。腎機能障害・嘔気嘔吐・アレルギーなどの症状が出ることがあるかもしれませんという内容のものです。
検査をしなければ入院をしてる意味もないのでもちろん同意します。そして造影CTの当日は万が一嘔吐したときに備えて検査4時間前から絶食、水分も少量のみ許可で1時間前からは完全な絶飲食です。何が辛いってお腹がへること。
そして造影剤をいれるために血管を確保されるのですが事前に看護師さんが肘の静脈でルートキープをしてくれます。その時に注射針がちょっと太めで痛いんです。待ってる間肘を曲げるのも辛い…。呼ばれたら検査室に行ってCTを撮影します。
普通にCTを撮影している最中に造影剤が流れます。CTの機械が呼吸のタイミングを教えてくれるのでそれに合わせて息を吸ったり吐いたり、息を止めたりするだけです。造影剤を流すタイミングは教えてくれます。
造影剤を流されたらまた眼の前が真っ白になったりするかも…と思ってちょっと恐怖だったのですが、体が熱くなるだけの症状でそれ以外はなくこれぐらいなら大丈夫という感じの検査になりました。人によって感じ方は違うと思いますけどね。
この造影CTは退院前にももう一度撮影していまして、首の角度によって血管と骨が干渉していないかを見るために違う日に撮影をしました。
頸部エコーと口腔内エコー
今回始めて受けたのが口腔内のエコー検査。内頚動脈の避けている部分が首からのエコー検査だと見えないということで口の中からエコーを当てて内頚動脈の状態を確認するという検査をしました。口の中にエコーの機器を突っ込まれるのはなかなか辛かったですが…。無事にエコーの検査を終えることができました。
ただ検査の結果知りたかったことに対しての結果を得ることができず残念な結果になってしまいましたが…やってみないとわからないことなので、色々と検査の経験ができたことは貴重なことだと思っています。医師が5人ほどいてその中で検査されていましたし、先生が色々と意見を言いってるのを聞いてるのも勉強になりました。
口腔内のエコーは口の中に機械を突っ込まれるのがつらいですがそれ以外はしんどくありません。歯医者で唾液の吸引をされている感覚に近かったような…それよりもしんどかったような…。
検査が終わり無事に退院。安静は変わらないので仕事はできませんが
2週間の入院を経て必要な検査が終わったということと2週間の安静の結果、血管の形状が安定しているということで無事に退院になりました。急性期の病院は患者さんも多いですし、状態が安定していれば退院させないと次を取ることができないですし。
体の状態が悪化することなく2週間を過ぎたのはラッキーでした。これからも経過観察は必要なので定期的な診察を受けますが、とりあえずは家に帰ることができます。家に帰ってからはすぐ仕事をすることができず2週間は自宅療養です。とはいえ何も制限がないんですけどね。
入院して得た経験は色々とあって普段送っている日常生活が当たり前のようで当たり前でなく、自分の身の回りのことが自分で自由にできることが幸せと感じることができたこと。
当たり前に外の空気を吸って季節を感じて、好きなものを食べて・飲んで、好きなところに行ってという活動がすごく幸せなことだと心から感じたこと。
家族や友人、職場の人、病院のスタッフなどなど沢山の人のお陰で自分が生きていくことができるんだと実感したこと。
入院をすることでこれまでの生き方と向き合うことができ、またこれからの人生をどのように過ごしたら自分にとって幸せなのかを改めて考える機会にできたと思っております。
退院できたから健康に戻れたわけではないですし、いつ自分の身体に支障をきたすかわからない状態ではありますが、そう思うからこそ自分がやりたいことは何なのかということにしっかりと向き合って生きたいと思っています。