僕はリハビリの仕事をしていますが、自分がこの仕事に向いていると思ったことはありません…。
理論的に物事を組み立てるのも苦手だし、人の体のわずかの変化に気がついていくっていうのも苦手だし、勉強も正直しんどいし…。
リハビリの仕事に向いてると思ったことはなかったですが、親から学費を援助してもらい、これが最後のチャンス!って思って頑張って取った資格なので、なんとか生かしたいと思って頑張ってきた感じです。
15年ほどこの仕事をしていますが、自分に向いてると思ったことはなくても資格を生かさないとって思ってやってきました。
でも、最近本当に自分の限界を感じて勉強をするのも楽しくないし、仕事をするのも楽しくないしってやめたい病になってました。
でも、他に何をベースに働いたらいいのかもわからずにどうしよってなって、今でもリハビリの仕事を続けてる感じ。
もちろん患者さんに中途半端なリハビリを提供するわけにはいかないので、自分が持てる能力はできるだけ発揮できるように自分なりに頑張ってはいます。
でも、そんな毎日がツライ…。
最近はやめるためにできることを頑張ってきましたが、そんなときに担当の患者さんから
「あんたはこの仕事適してる!頑張り!」
って言われてしまいました。
昔だったら素直に嬉しかったんですが、やめたいって思ってる今の僕にとっては複雑な気分です。
もちろん患者さんには感謝の言葉を伝えますけど…。
患者さんと接するのが嫌っていうのはそんなにもないんですけど、リハビリって患者さんを良くしないといけない!とか何らかの医療としての価値を提供しないとだめって思うからしんどい…。
結果を出すことにこだわった時期もあったけど、うまくいくこともあればそうでないこともあるし、
そもそもリハビリが良くてよくなったのかわからないし…。
じゃあなんのために何を患者さんに提供してるのかよくわからなくなりました。
今勤めているのは療養型の病院ということもあり、一通りの治療とリハビリを終えた人がやってくるので、大幅によくなることがあまり期待できません。
もちろん良くなる人もいますけど。
じゃあなんのために自分が存在しているのか本当にわからなくなるんですよね。
なんのためにリハビリをするの、何が患者さんのためになるの…。
今は自分のためにしか仕事をできておらず、メインは生活費を稼ぐための一つの手段ってなってしまっていて、
生活費を稼ぐためっていうことだけを考えてると本当につまらない…。
本当に仕事が楽しくない…。
そんな状況で向いているって言われてもなかなか受け入れられないものだなって思いました。
仕事に向いているか向いていないかも大事なのかもしれないけど、好きか嫌いかの方がもっと大事だと考えてます。
何をするのでもやっぱり自分が好きなものを頑張っていきたいと思います。
けんいち