僕はなーんにも夢がなく生きてきました。

みんなが行くから高校に入学して、仕事がしたくないし大学行くのが普通だからって思って大学に入って

(いまでいうFラン大というところに入りました)

そしてやりたいことがないから就職するときに何をしたいかがわからなくて、

パソコン触るのが好きだったからSEの就職試験を何個も受けましたが全滅…。

そこからは何がしたいというわけでもなく、バイトをずっと続けてました。

そんなバイトばかり続けていた僕に彼女ができ、その彼女が看護師を目指して勉強をしていました。

僕のことをみて

「あんたも病院で働いてみたら?」

って言われて考えもしなかったですけど、ずっとバイトも嫌だったので、看護助手をすることになりました。

看護助手は患者さんのおむつ交換・体位交換・入浴介助などなど、患者さんの身の回りのことをお手伝いする仕事です。

しんどかったですけど、病院で働かせてもらうときに資格をとることを条件とされました。

僕は看護師の資格を目指して勉強しながら働くという選択をしました。

でも、ある日その病院の看護部長から

「あなたは看護師に向いていないわ。女の世界では生きていくの大変よ」

と言われリハビリの資格を取った方がいいよ。

ってアドバイスを受けたので、特に迷うこともなくその意見を取り入れてリハビリの資格をとることにしました。

リハビリの資格には理学療法士・作業療法士・言語聴覚士っていう資格がありますが、

その当時理学療法士は人気があり、入学するのが難しいということで、倍率の低い作業療法士を目指すということになりました。

目指すことにはなったんですが、

僕はリハビリの仕事のことは全く何も知りません。どんなことをするのかも知りません。

ただ資格を取るためだけに勉強をして入学したんです。

人の意見に流されながら生きてきてそして、リハビリの資格を取りました。

そして資格を取って14年ほど作業療法士として働いていますが、最初にリハビリの資格を取ったときにどうしてもなりたいというものでもなく、

リハビリの仕事をしていても勉強をしても、なかなか新しいことも入ってこないですし、

ツライ、しんどい…。

って思いながら14年間リハビリの道をすすんできました。

リハビリのスタッフとして働くので、患者さんが僕のリハビリを受けて不利益を被らないように、

それなりに勉強もしてきましたし、自分なりには頑張ってきました。

それでも、これからも色々と勉強をしていかないとダメだし、患者さんのために頑張らないとダメ!

みたいなところがあります。

もう、これがしんどくて、しんどくて…。

どんな仕事についても勉強は必要ですけども、好きじゃない勉強をするほどツライものはありません。

適当に働いていても、仕事がなくなることも今のところ無いし、必要とされている職業でもあります。

食いっぱぐれにくいのは間違いないんですけど、

それだけでは全然楽しくないですし、なんのために生きてるのか本当にわからなくなってきます。

やっぱり自分がやりたい!ってはじめたことじゃないと、頑張れないなーって今更ながら思います。

今は収入的には安定して働いているけど、心は体は不安定です。

やっぱり自分の責任をもってちゃんとやりたいことを決めるっていうことが大事だなって本当に思いました。

後何年リハビリの仕事を続けるのかわかりませんが、自分が思う未来が描けない仕事をやることは本当に自分を裏切ってる感じがします。

自分の意思で責任を持って決めたことができるように、ぼちぼちとがんばります。