「10秒で長年の痛みが消える!神経系ストレッチ」は、痛みという普遍的な問題に対して新しいアプローチを提示する一冊です。
本書の著者、兼子ただし氏は、1971年生まれの茨城県出身で、スポーツストレッチングトレーナーとしての経歴を持ちます。彼は理学療法士としての専門知識を生かし、独自のストレッチ法を開発しました。
彼の経歴は非常にユニークで、少年院を経験し、キックボクシングで日本ランキング2位になるなど、多彩な背景を持っています。
この本が提案する「神経系ストレッチ」は、慢性的な痛みやしびれを根本から改善することを目的としています。従来のストレッチや治療法では改善が難しいとされてきた様々な症状に対して、神経系に注目し、その圧迫やズレを修正することで、痛みを和らげる方法を提案しています。
本書では、肩こりや腰痛など、日常的な痛みの原因が、実は歯のくいしばりやお腹の神経のズレなど、予想外のことによるものであることを明らかにしています。
痛みというテーマは、多くの人々にとって切実なものです。日々の生活の中で、肩や腰、膝などの痛みに悩まされることは珍しくありません。
このような痛みに対して、兼子氏は、一般的な筋肉のストレッチとは異なるアプローチを取り、神経系へのアプローチを通じて、痛みの根本的な解決を目指します。この新しい視点は、従来の医療や治療法に新たな可能性を提供するものです。
兼子氏のこの革新的なストレッチ法は、多くの人々の生活の質を向上させる可能性を秘めています。痛みの緩和は、単に不快感を取り除くだけではなく、日常生活の質を大きく向上させることができます。この書評では、兼子氏の提案する神経系ストレッチの具体的な内容と、それが私たちの健康と生活にどのような影響を与えうるのかを掘り下げていきます。
どんな内容なのかを簡単に
「10秒で長年の痛みが消える!神経系ストレッチ」では、兼子ただし氏が考案した神経系に焦点を当てたストレッチ法を詳細に紹介しています。
本書の核心は、痛みやしびれの原因となっている神経のポイントを特定し、それを改善することにあります。たとえば、肩こりが歯のくいしばりによる神経の刺激に起因していたり、腰痛がお腹の神経のズレによるものであったりするケースを詳しく述べています。これらの発見は、痛みの治療において新たな視点を提供します。
兼子ただし氏のYouTubeを見るとその効果や方法などの一端をみることができます。
兼子氏は、整形外科や接骨院、整体院で改善が見られなかった慢性的な痛みやしびれを、神経系にアプローチすることで根本的に改善する方法を提案しています。
これは、単なる筋肉のストレッチではなく、体の中の神経がどのように作用するかに着目したものです。本書には、実際に兼子氏の方法を試して痛みが改善された多くの事例が紹介されており、読者にとって非常に参考になります。
本書では肩こりや腰痛・膝痛など症状に応じてどのようなストレッチが有効なのかということをわかりやすく書いてあります。
身体のことが詳しくわからなくてもわかりやすくその方法が記載されているため、やり方が分からなくて困るということはないはずです。
3. 実際に本を読んで試してみた結果
僕は腰痛や膝痛・肩痛など全身に痛みがあるので自分の体で実際に試してみました。
効果の程はというと、即効性がすごくあって体が一瞬で楽になりました!みたいなことはなかったです。なんとなく楽になった気がするなというところでした。
痛みが楽になったと感じるところもあれば、そうでないところもあった感じ。僕の場合は根本的な痛みはこの本では解決しませんでした。
ただ、このストレッチを参考に神経的な流れを考えたストレッチを行ったところ体が変わるという人をみてきたので、意味がないとは全く思いません。
当たり前なのですが、本に書いてあるとおりのことをしようと思っても著者が思い描いているストレッチができていなければ効果は得られにくいでしょうし、どこの神経に問題があるのかがしっかりと評価できていなければ、その効果が薄いということもあります。
このストレッチ本を継続して行って少しでも体が楽になればいいなと思うところです。
4. 結論とお勧め
「10秒で長年の痛みが消える!神経系ストレッチ」は、痛みの治療と管理に対して新しい視点を提供する一冊です。兼子ただし氏の提案する神経系ストレッチは、従来の痛み治療法に比べて、より根本的な原因にアプローチするものであり、多くの人々にとって有用な方法となる可能性があります。
この本は、特に以下のような人々にお勧めします:
- 慢性的な痛みやしびれに悩んでいる人。
- 従来の治療法で効果が得られなかった人。
- 自宅で簡単に実践できる痛み緩和方法を探している人。
最終的な感想として、本書は痛みという普遍的な問題に対して新しい解決策を提供するものであり、多くの人々の生活の質を向上させる可能性を秘めています。しかし、個々の症状や健康状態によって効果は異なるため、実践する際には慎重に検討することが重要です。
読者には、この本を通じて痛みの根本的な原因にアプローチし、より健康で快適な生活を送る手助けができることを願っています。