子どもにスマホを持たせたくないのですが、今のスマホ事情を考えると、そういうわけにも行かない状況です。

子ども同士のコミュニケーションも昔みたいに家の電話を使うことはなく、自分のスマホを使って連絡しないと仲間はずれになるなんて言われます。

そもそも、ぼくは家に家の電話なんてものは置いていませんからね~。

学校からの連絡も直接携帯電話にかかってくるし、家の電話を使う機会なんてまずないですからね。

2018年1月の@DIMEの調査では、中1で21.5%、高1で30.2%と高校生までには約半分がスマホをもたせるという結果になっています。

家電もなければ、子どもにスマホなどの連絡手段を持たせたくないといけなくなるのは時間の問題です。

ただ、子どもにスマホをもたせて心配なのが、子どもの学力低下のこと。スマホの使い方しだいでは、子どもの学力が低下すると言います。

子どもにスマホをもたせても、学力の低下は避けたいところ。そこで、スマホをもたせた時に学力を落とさないための使い方を紹介します。

スマホを使えば使うほど子どもの学力は低下する。

仙台市の小中学生を対象にした調査で次のようなことがわかりました。

スマホを持っていない子どもの平均点は65点以上、スマホを持っていても1時間未満しか使用しない場合は70点に近かった。でも、2時間以上スマホを使う生徒の平均点はどんどん下がり4時間以上スマホを使う子どもの平均点は55点以下だったということです。

また、家庭での学習時間とスマホの使用時間でどれぐらい学力に影響したのかということを調べた結果では、

『家庭での毎日の学習時間は30分未満だけど、スマホの使うのは1時間未満』の生徒に比べて、『家庭での毎日に学習時間は2時間以上しているけどスマホは4時間以上使っている』という生徒は、数学のテストの平均点は低いっていう結果だったんです。

つまり、いくら家で勉強をしっかりとしていても、スマホを使う時間がながいと成績が上がらないっていうことなんです。

仙台市の調査では対象が小中学生でしたけど、女子高生のスマホ使用時間は1日平均6.1時間と言われていて、学力低下している生徒はスマホの使いすぎが原因の1つっていう可能性もあるんです。

特に危険なのはながらスマホ。ながらスマホが学力を低下させる。

勉強を毎日2時間以上していたとしても、集中している時間が短ければただ、勉強に時間を使っていただけになっちゃうんですよね。

机にスマホを置いて勉強していたら、ついついスマホを見てしまって、勉強に集中できていなかったり、スマホから音がなったり震える度にスマホに気を取られたら、勉強に集中なんてできないんですよね。

だから2時間時間は経っていても勉強したことにはならないんです。

スマホを気にしながら勉強するのであれば、スマホの電源を切っておいて30分でも勉強するほうが集中して、意味のある勉強ができます。

コミュニケーションアプリを使っている時間が長いと数学の成績が下がる

平日のコミュニケーションアプリ使用時間と数学のテストの結果を調べると、コミュニケーションアプリを使っている時間が長ければ、長いほど数学の平均点が下がっているということがわかっています。

コミュニケーションアプリを使っていれば、勉強をいていても、常に友達とのメッセージが気になったり、返信したりしないといけないので、勉強に集中することができないんですよね。

子どもにスマホをもたせても、学力を落とさないようにするためにはスマホの使い方が大事

スマホは便利だし、仲間とのコミュニケーションのためのツールになってしまっているので、持たせないわけにはいきませんよね。

なので、スマホを子どもに持たす時にはルールをキメることが大事です。

アメリカの大学生548人を対象にした実験で、記憶力検査などのテストを行った時に、『スマホを机の上に置く』・『スマホをポケットに入れる』・『スマホを別の部屋に置く』でどれ位成績に影響が出るのかを調べていました。

その結果…

  • 机の上にスマホ:成績が低い
  • ポケットにスマホ:成績が真ん中
  • 別の部屋にスマホ:成績が良い

ってことになりました。スマホは机の上に置いているだけでも集中力が下がって、成績が落ちることがわかりました。

人間の脳はたくさんのことを同時に処理することが苦手

アメリカの実験の結果からスマホが近くにあるだけで集中力が散漫になることがわかったんですが、それは人間の脳の性質によることが原因です。

そもそも、人間の脳は1つのことに集中するようにできているので、何かに集中しているとその他の情報は自動的に抑制がかかります。

音楽を聞きながら勉強していても、勉強に集中しだすと音楽が聞こえなくなりますよね。

スマホが近くにあることで、脳の注意が勉強とスマホに分散してしまって、勉強に集中することができなくなっちゃうんですよね。

子どものスマホをもたせる時は、短い時間でも勉強するときはスマホの電源を切ることを約束しておく

スマホを持っていても、勉強に集中することができればなんの問題もありません。

なので、スマホをもたせる時には勉強をする時はスマホの電源を切って、勉強する場所から離して目に入らないようにすることを約束しておくといいでしょう。

そんな、約束しても子どもは守らないかも知れないですけど、学業を大切にしたいなら、勉強中はスマホを離さないと成績が悪くなるっていうデータを示してあげることですね。

スマホを持っていても自分でスマホを使う時間をコントロールできれば、自己管理能力が高くなり、スマホを使っても成績に影響しなくなります。

スマホを使ったら学力が下がるって言われても、子どもに持たせないわけにはいかない。

それなら、スマホを使う時間をコントロールさせて、自己管理能力が高くなれれば、効率的に勉強ができて、逆にいい方向に行くのかもしれませんね。